美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

もう6月が終わる

この6月はなんだかすごく早かった。土日がお勉強とお遊びで全て潰れて完全にオフ(自宅でのんびり)というのが一日もなかったからだが。
今日の大学院ゼミでは、安丸良夫先生の「一揆論」を読んでいたのだが、参加してくれている諸君の中に日本中世史やヨーロッパ近世史の連中がいたので、「室町時代土一揆とかヨーロッパの農民反乱と、近世、近代の一揆はどう違うのか」という議論ができて、僕としても勉強になった(中世史専攻のY本君によれば、室町幕府は、徳政令のあと「チャラにしてやったんだから、もとの借金の十分の一くらいは納めろや」と農民に迫り、その場しのぎの現金収入を得ていたそうな。改めて、こういう事をしてしまう室町幕府の基盤の弱さを知り、おかしかった)。「権門体制論」とか、中世史のことも知識としては知っておかねばならないなあ、と痛感。中央集権的且つ「仁政イデオロギー」がまかり通っていた江戸時代の方が変だったんだね(刀狩りもあって武器もないし←実際は結構農民も武器を持っていたけど使わなかっただけらしいです。藤木氏の本を参照)。

権門体制論 (黒田俊雄著作集)

権門体制論 (黒田俊雄著作集)

刀狩り―武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 (965))

刀狩り―武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 (965))