美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

学内研究会

今日は文学部の同僚たちとの学内研究会。
発表者は日本近世史専攻のM本先生。キリシタン高札の話とか、村の入り口に張られていた「勧請縄」というものとか、「日本という単語が大名とかにどう使われていたか」の話とか、「漂流民たちは外国で日本人と名乗ったのか」とか、「宗門改めの徹底とお上のご威光というディスコースがシンクロしている」だとか、「アマテラスや金比羅信仰の重要性」とか、「身分秩序とか公儀はいかに村々まで浸透していったか(僕は昔読んだオームスの『徳川イデオロギー』の実例を見せられたような気持ちになった)」とか、本当に盛りだくさんの内容で、大変に興味深かった。
近世史の権威を掴まえてさすがだと思うのも失礼な話だが、学生時代にM本先生みたいな講義を聴きたかったな、と久々に「学生」の気分になってしまった。