美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

マンガ研究の困難さ

正確にはマンガではないのだが、僕の教え子のTさんが「宮崎アニメのヒロイン像(仮題)」という卒論を書いており、彼女が「この本を参考にしました」というので、僕も本棚から取り出してパラパラ再読。

マンガの社会学

マンガの社会学

彼女が特に参考にしたのは、まさに「マンガで卒論を書く人のために」というテーマで書かれている石田佐恵子さんの論文。(1)マンガの制作者、(2)マンガ・テクストそのもの、(3)マンガ読者の「読み」という三点からの分析を進める、という部分だ(p.173)。僕ももう一度、復習だな。
あと、以前読まなかったヨコタ村上孝之さんの論文をざっと読む。ヨコタさんについては、猫猫先生のブログで色々書かれているので、ついそれが頭をよぎるが(笑)、「マンガ」という対象を研究する困難さが率直さが書かれていて、好感を持ってしまった。