美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

朝刊がないと

手持ちぶさたで、結局ネットを眺めながら朝食を摂ってしまった。
今日も今日とて凄惨な事件の記事が目に付いたが、だんだん麻痺してしまいそうで、その方が怖い。
改めて、このところの「女の子」を標的とした事件の記事を眺めながら思ったことがある。もちろん、ペドフィリアとか、その犯人のセクシュアリティの問題もあるけど、例の塾講師の事件なんか、

「女の子」が従わなかった
→男のプライドをずたずたにされた
→許し難い、故に復讐

という、昔ながらの「男らしさ」への拘りが、今回の事件の背後に横たわっている気がしてならない。彼を嫌ったりバカにしたりした生徒が男の子だったら、という想像は一度してみるべきだろう。彼はその男の子に対して、用意周到に凶器を準備したりしただろうか。

自分が生殺与奪の権を持つ者に対峙して、自分の倫理性が試されることがいわゆる「ヴァルネラビリティ」の議論だと思うが、残念ながら、彼は教師という職業に絶対不可欠なこの「倫理性」が欠如していたのだ。まあ、大学の教員でも学生を愛情・指導の名で苦しめるハラスメント教員は山ほどいるのだが。

このメモはkmizusawaさんのこのエントリに触発されたものである。