美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

鈴木祥子さんの

DVDが到着!早速今見ている。

Life,/Music&Love [DVD]

インタビューが所々挟まれているのだが、祥子さんの業の深さ(この「業」というのは、何か作品を作るアーティストには不可欠なものだ。「業」の深くないアーティストなんて、語義矛盾だと思う)がうかがい知れて、興味深い。また、彼女の「歌」はこの数年間ずっと聞いてきたが、しゃべる声は久々だ、という感動もあった。10年ほど前のFM放送(確かBay FMだったかな)での深夜番組以来だ。良い声だよな、しゃべる声も。

そして、僕はこのDVDを見て、祥子さんの「可傷性(ヴァルネラビリティ)」を感じ取り、それが僕に「感染」して、僕も、祥子さんの歌声によって「傷つけられる」準備ができてしまう。そのような出会いを持つものを「ファン」というのだろう(あるいは信者かもしれないが)。幸せだと思う。

あの、今日の日記のタイトルは、読んでもいないのに、江國香織チックになっちゃいました。「傷つく準備」ができていても「号泣する準備」はできていません(笑)。

追記:見終わりました。買ってよかった。実は、祥子さんのライブに一度も行ったことのない「不信心者」の僕にとって、おそらく実際の何分のかであろうけど、その息づかいを感じさせてくれるものだった。
「Happiness」が最高!!この曲は祥子さんが25歳の時に作ったもので、「生まれてからもう25年も」というフレーズがあるのだが、ライブ映像の時は、「38年も」と歌い直していた(笑)。
でも、祥子さんのようにかっこよく年をとる人って、少ないと思う。6歳下の僕は、まだ挽回のチャンスがあるかもしれないので、精進するのみだ。
昔好きだった女の子も「男は年をとると「渋さ」が付いてうらやましい」と言っていたが、今のところ、僕はまだ「渋み」の対極にいるものですから(笑)。