美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

年の暮れに

前期に一般教養を受け持った報酬として、研究費が付け足されたので、それで本を注文。

沖縄の戦後思想を考える

沖縄の戦後思想を考える

鹿野政直先生の講演録。
肉食妻帯考 日本仏教の発生

肉食妻帯考 日本仏教の発生

中村生雄先生の「遺作」というか、周りの人がまとめた先生の遺稿集。数回しか直にお話しできなかったことが今でも残念(僕が阪大で非常勤をさせてもらったのは、中村先生が数年前、学習院大学に異動されたときの「穴埋め」だったのだ)。
釜ヶ崎のススメ

釜ヶ崎のススメ

知り合いも執筆している、大阪のドヤ街の現在。
さいごの色街 飛田

さいごの色街 飛田

ついでに、その隣に存在する「色町」飛田のルポ。僕は一度だけ、見学に行ったことがある(外から眺めるだけ)。こんな場所がまだ日本であるなんて、と衝撃を受けた。
『鄭鑑録』 朝鮮王朝を揺るがす予言の書

『鄭鑑録』 朝鮮王朝を揺るがす予言の書

この本にはびっくり。『鄭鑑録』とは、朝鮮王朝末期に流行した予言書で、簡単に言うと、李氏が滅びて鄭氏という救世主が南朝鮮から出現し、新しい王朝を建てる、というもの。この思想は、東学に流れていき、韓国新宗教の土壌となっている。断片的な情報は僕も知ってはいたが、これだけ本格的な歴史研究を日本語で読める、というのはありがたい限り。
天皇と宗教 (天皇の歴史)

天皇と宗教 (天皇の歴史)

シリーズもののうちの一巻。タイトルからして、これは買わねば、と思い購入。実は、山口先生の近代宗教史の見方には、あまり同意できないところもあるのだが(僕が宗教を信仰する主体のあり方を重んじる傾向がある、というところから来ているとは思うが)。
ユーラシア諸宗教の関係史論 他者の受容、他者の排除

ユーラシア諸宗教の関係史論 他者の受容、他者の排除

比較宗教史、という可能性は僕も参考にさせていただきたいところ。