美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

原発を考える集会へ

今日は大阪高槻市の摂津富田に向かい、「原子力と社会」というイヴェントに参加。これは僕の知り合いが運営している「コモンズ大学」というグループの主催。
まずは、元京大原子炉実験所に勤めつつ脱原発を訴え続けてこられた小林圭二先生(先生がおっしゃるには「孤立感はあまり感じなかった。同志が同じ職場に6人ほどいたから。でも、現役なのは二人だけど」とのこと。今、よく解説をされているあの方々だな)の、今回の福島原発の事故の詳細な解説。先生の解説を聞けば聞くほど「きっかけは天災だが、拡大は人災だったのだなあ」との思いを新たにする。「こういう事態になったらやばいですよ」という「想定」をことごとく東電及び政府は黙殺してきたのだから。
専門家により「にっちもさっちもいかない状況」を解説してもらうと、本当に哀しく気持ちも沈んでしまうが、最早日本全体で、原発は他人事ではなく「やっかいな隣人(どころじゃないけど)」との意識を持ち、徐々に無くしていく方向しかないと思う(個人的には、まず動かなくなってどうしようもない「もんじゅ」に「成仏」していただかねば、と思っているが。もんじゅを含め、福井の原発が事故を起こしたら、琵琶湖が汚染され、淀川水系がアウト、という近畿圏のカタストロフにすぐ繋がるしね)。小林先生のお話の後、お二人の社会学者からのコメントと質問、そしてフロアからの質問などで、このイヴェントはひとまず終了。
その後は、主催グループの本拠地「カフェ・コモンズ」に行き、一種の打ち上げ。そこで長々と色んな方と喋る。料理も大変美味しゅうございました。ごちそうさま!