美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

喫茶店にて

泣き言言っても始まらないので、夕食後、ちょっとだけ足を伸ばして一乗寺の「いるか喫茶バー」に行き、来週の授業案の見直しをして、読みかけの本を読み終える。

死生学〈2〉死と他界が照らす生

死生学〈2〉死と他界が照らす生

全部ではなく、興味あるものだけの拾い読みだが。印象に残ったのは、宮本久雄先生(読み進めながら、19年前に聴いていた先生の「哲学史」の講義での美声を思い出していた)と渡辺哲夫先生の論考。共にものすごく難しいが(恐らく半分も理解できていない)、宮本先生からは「アウシュビッツ的なるもの」を、渡辺先生からは「他者と記憶」という人間存在の根底にあるものを教えられたような気がする。