美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

かわいいという言葉

風邪で寝ていた週末は、この本を読了。ゼミ生のK本さんも「今これを読んでいるんです」といっていたな。

「かわいい」論 (ちくま新書)

「かわいい」論 (ちくま新書)

四方田さんらしい本、というのが第一印象。やはり散りばめられる思想家や詩人のアフォリズムがかっこいい(と感じてしまうんだな、これが)。
やっぱり「かわいい」というのは第一に「関係性」なのだと確認できたように思う。つまりかわいいと思われるものの中に「かわいさの本質」のようなものはない、ということ。つい先日、僕は韓国で「きもかわいい」飾り用のお面を買ったばかりだし(こういうのを「かわいい」と思ってしまう感性が僕の中にある、ということだ)、そういう説明は納得がいく。