美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

飛び込み営業

時々、飛び込み営業の人が研究室を訪れる。一番多いのは、保険の外交員だが、その次に多いのは印刷会社(ちょっとした報告書や名刺を請け負うようなレベルのところ)とか旅行代理店。一番凄かったのは、大豆とかトウモロコシというベタベタな物件の先物取引の会社の人。その人はやたら手のひらを見せながら喋るので、「僕は心理学もやっているんだけど(ちょっと嘘)、そういう手のひらの見せ方って、何かの効果があったっけ?」と意地悪なことをいって退散させたこともある。
今日来たのは印刷とか、テープ起こしとか、翻訳の外注などの会社の人。テープ起こしは自分でやるし、英語の翻訳はできるだけ自分でした後、アメリカ人の友人にお願いして修正してもらったりするので用はないなあ、と思っていたのだが、ホームページ作成も請け負うというので、話を聞くことにした。ちょうど僕はある学会(まだ正式には立ち上がっていない。夏に発足予定)のホームページを作る責任者というか窓口になっていて、近々適当な会社に見積もりをお願いしようと思っていたのだが、これと言って決め手もないし、どこにしようかと思案していたところに、そういう外回りの営業マンがやってきたので、話を持ちかけると「やらせていただきます」ということで、条件など色々申し伝えて、とりあえず見積もりをお願いすることにする。飛び込み営業の人をここまで引き留めて話したのは初めて。まあ、普通は忙しい振りをして追い払うからね。
というわけで、ケーキを食べる優雅な昼下がりが、グッとビジネスライクな時間となってしまった。