美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

今更パッチギ

ゼミ生のK藤さんにお借りしていたDVDをようやく見る。確かに、良くできた作品だよなあ。喧嘩ばっかだけど。流石井筒監督。京都が舞台なので、「ああ、ここはあそこだ」という楽しみもあった。京都に住んでいて良かった。

沢尻エリカちゃんの可愛さは多くの人が言及しているであろうから置いておいて(沢尻組の話はどこまで本当なのか)、僕が「おおっ」と思ったのは真木よう子ちゃん。朝鮮学校の姐さん的存在で、卒業して准看護師として働いているという設定なのだが、良いですよ、彼女。特にナース服で飛び蹴りをかますシーンが最高です。椎名林檎のコスプレに通じるものがあるような気もしますが・・・。
あと、オダギリジョーくんは、やっぱり格好いいですね。どんなカッコしても、板に付いている(ヒッピーがよく似合ってるんだ、これが)。僕が女でも見逃せないや。色気ムンムン。主人公の男の子二人も、いい演技。あと、ラジオディレクター役の大友康平の細かい演技(演出)が笑えた。上役と揉めたあと、髪の毛がちょうど良い具合に乱れているとか(笑)。

この物語を見て、在日朝鮮人の置かれている状況とか、色々考えざるを得ないものがあるのは当然だが(研究者として、多少は勉強しているつもりだし)、この映画は正統派の青春映画として見るのが正しい。深刻に考えずに、とにかく見ろ、考えるな、感じるんだ、という映画だな。