美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

研究会

今日は、R大学で行われた研究会に出席。
お題は「井上哲次郎」。国家主義的イデオローグ、と簡単に片付けられてしまいがちなこの人物をどう「料理」するかが、大きな問題だ。
僕の意見を簡単に言えば、当時のメインストリームの「平凡」な言説だからこそ、きちんと取り上げなくてはいけないだろうし、その平凡な意見が、どのように消費され、再生産されていったか、という知識社会学的なものの見方が有効だろうと思う。井上哲次郎のテキストそのものを熟読しても、面白いところはほとんどないから、過去のテキストのまだ発揮されていない可能性を探る、という従来の思想史的手法では限界があるだろう。
研究会の後は飲み会で、id:amgunくんとリアルで久々に喋る。