美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

合祀基準

靖国問題で、常に語られるのが、神社側の恣意的な合祀基準および、「合祀されない自由がない」ということである。これについて、ある方が「2・26事件首謀者たちは祀られていないのか?」と靖国神社にメールで問い合わせると、以下のような返事が返ってきたという。

http://kodanuki69.blog.ocn.ne.jp/natunohi69/2005/05/post_761c.html

<××××殿
電子メールにてお問い合わせの件につきまして回答申し上げます。

靖國神社でも当将校の方々が、日本国の為に決起した事は十分理解致しております。
しかしながら、靖國神社の御祭神は当神社独自の判断で合祀申し上げているのではなく、当時の陸軍省海軍省から戦死等の資料が達せられ、それに基づいて合祀がなされて参りました。
戦前、戦中と国家が戦死或いは戦傷病死を認定した方々が合祀の対象となっており、戦後においても厚生省の資料の中に2・26事件の方々は含まれておらず、合祀されておりません。
靖國神社としては、国家が認定した方々を合祀申し上げている関係上、如何ともしがたいものであります。
以上、回答とさせて戴きます。                                                                        蘘國神社社務所 広報課>

ここまではっきり「お国の都合なので」と回答していると、却って清々しい。僕は、戦死者を追悼する神社としての靖国は別段つぶさなくていい、というか、つぶしてはいけないと思うが(靖国にお参りしたい、という人の「信教の自由」は阻害してはならないから)、ここまで国にべったりの態度は、改めなければ話にならないと思う。国に逆らってでもある人物を合祀するくらいの骨太さを見せ、「嫌だ」と遺族が言ったら取り下げるというような態度があれば・・・と無い物ねだりをしてしまう。「取り下げよ」という要望には「それをやったら、靖国の宗教的基盤が無くなる」とはねつけているもんな。