美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

小学校の大同窓会

僕は小学校1年生の3学期から、5年生の1学期まで、ソウル日本人学校に通っていたのだが(父が某銀行のソウル支店に勤めていた)、その同窓会が東京で行われていた。担任の先生方を含め、数名とは年賀状のやりとりもずっと途切れずに繋がってはいるのだが、大人数でこのような催しをするのは十数年ぶり。今回は、5,6年生の時の担任だったT先生が御定年、という事で、4年生の時の担任だったM先生もお呼びし、ついでに我々の母親も都合がつくものは集まろう、という事で、相当大きな会となった。
小学校の同窓会は、僕が日本で通った公立学校でやったことがないが、このような海外の日本人学校の場合、人数も少なく、同じ時代に同じ外国で肩寄せ合いつつ一緒に過ごした、という「連帯感」がやはり強いのだろう(先生方も、結構思い入れを持って我々に関わってくださっているのも大きい)。
昼の2時に、新宿のハイアットリージェンシーに集まり、1次会。夕方の6時からは2次会、9時からは3次会と、あっという間の9時間だった。何でこんなにあっという間に時間が過ぎるんだろう、というくらい。我々が先生にお世話になっていたのがちょうど30年ほど前、我々も、当時の先生方の年齢を10ほど超してしまっている。多くの仲間は父となり母となっており、ますます先生に受けたご恩を噛みしめている。ありきたりの言い方だが、先生に受けたご恩の価値を実感できるようになって、ようやく僕たちもいっぱしの「大人」になったような気がする。