美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

キャラクターを作中で成長させること

今日は昨日の同窓会の疲れがたたって(おそらく酒の飲み過ぎ)、家でごろごろ。買い物したついでに、漫画を二冊購入して読む。

絶対可憐チルドレン 26 (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン 26 (少年サンデーコミックス)

もう26巻なんだなあ。だんだん、超能力の仕組みがややこしくなって、前の巻を読み返さないといけない、というのは「ジョジョ」のスタンド能力と同じだなあ。でも、主人公達がちゃんと成長しているので読むのは楽しい(小学生から中学生まで主人公を成長させたエスパーものって、実は珍しいんじゃないの?)。
Papa told me 〜窓に灯りのともる頃〜 (クイーンズコミックス)

Papa told me 〜窓に灯りのともる頃〜 (クイーンズコミックス)

これもずっと買っている好きな漫画なのだが、ちょっと苦言を呈したくなる。まず、絵柄の変化はともかく(実は、けっこう不満。『ピエタ』の頃の絵が一番好き)、知世ちゃんが絵柄でも性格でも子供っぽすぎる。以前の巻の方が大人びていて、ある評論家は「こんな小学生いるもんか」とけなしていたけど(父親と、一種の「妻」役までこなしてしまう大人びた娘との小さな共同体、というのがこの作品のキモだったのだが)、正直言って、榛野先生、キャラクターを成長させ損ねたな、という感じ。サザエさん状態、というと聞こえが良いかもしれないが、「絶対可憐チルドレン」を読んだ後だと、一層その感が強くなる。