美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

閉学科式

今日はちょっと特別な日。
僕が最初に就職したところは、京都府立大学文学部国際文化学科というところだが、法人化に伴う学部・学科再編成のあおりで「お取りつぶし」になり、今年の三月の卒業生をもって、ほぼその歴史を閉じた。今日は、1期生から11期生、大学院(修士課程)の卒業生・修了生を呼んで、「閉学科式」というか、クロージング・セレモニーが御所前の平安会館(京都平安ホテル)で営まれたのである。
学科が潰されなければ、こういうイベント自体を行うことはなかっただろうが、先輩・後輩・同期の連中がこれだけ一堂に会する機会はほぼ今後もあるまい。卒業生の半数を超える一五〇名ほどの大盛況で、企画した側としては嬉しい限り。我々教員も、たった二時間の会なので、魚のように各テーブルを回って学生たちと久闊を叙する。

二時間はあっという間に過ぎ、その後は大体、同期の連中で固まって、せっかくの機会だということで同窓会が自然発生的に営まれ、僕は、担任をしていた2004年度入学の連中に「先生も是非」と呼ばれたので、ありがたくそのお誘いを受けて、彼らと四条に移動し、二次会へ突入。学生時代は、正直言ってまとまりのない学年と思っていたけど、同窓会を今日急にやることに決め、且つ教員の僕も誘うだなんて、大人になったなあ、と感慨深い。彼らは今26,7歳。仕事も三年を過ぎ、辞めたり異動したり、色々考える時期でもあるらしく、話題は主にそっちの方向へ(一部婚約というようなめでたい話題もあったが)。そこでの二時間もあっという間に過ぎ、僕が少し多めに出しておごってやると、ある学生が「先生、我々みたいな(かわいげのない)教え子に」とか言うので「あ、自覚してたんだ。でも、アホな子ほど可愛いっていうしね。君たちはずっとアホでいてください」と皮肉をかます僕。彼らとはそこで別れ、次は、別のところにいた2005年度入学者のグループと合流。彼らも彼らで二次会をした後、京都在住者が中心に残っていたので、河原町で合流し、何となくボウリングを久々にやる羽目に。最初は酔いが残っていたせいでボロボロのスコアだったが、だんだんみんな調子を取り戻し、僕も、2ゲーム目の最後に「神」が降り、3連続ストライク(ターキー)まで出るので、自分でもビックリ。その後も別れがたく、結局カラオケに2時間ほど行き(僕は本当に久々)、ボウリングで右腕は使い物にならず、カラオケで声は嗄れて、タクシーで帰宅。
本当に皆さん、良い学生さんだったなあ。としみじみ感じ入る。みんな、本当にありがとう。君たちに会えて、幸せでした(これはマジ)。
残念なのは、撮った写真にピンぼけが多かったこと。ちょっと設定をミスってしまったか・・・。