美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

なんだかんだで「萌え」が全て(なのか?)

昨日まとめ買いしたマンガを読むと、一貫して「萌え」の問題に貫かれているような気がしてきた。気付くのが遅いわ、といわれればそれまでだが。

妄想少女オタク系 3 (アクションコミックス)

妄想少女オタク系 3 (アクションコミックス)

相変わらずだが、意外と少女マンガらしい話形を保っていることは指摘しておかねばならないだろう、って偉そうだが。でも浅井は脳内妄想(萌え)を優先させるんだね、どうしても。
絶対可憐チルドレン 10 (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン 10 (少年サンデーコミックス)

男性は多彩な女性キャラクターに、女性も例えば兵部などに萌えられるような仕掛けを作っていて、さすが椎名先生、職人技だよね。「何この完ペキ超人」(p.88)には笑った。yskszkさんの紹介記事を見て買ってしまった。もう新條まゆのマンガは各地で「ネタ」として消費され尽くしており(たとえばこことかこことかこことか)、一度も現物を見たことのない僕ですらどんなものかを知っているつもりになっていたりするわけだが、「とにかく(私が萌えられる)格好いい男を描きまくりたいのよ!」という新條まゆの情熱は理解できた。実際、腕一本でのし上がってきた彼女はすげーよ。
新條まゆ作品のストーリーのメチャクチャさは上記のようにネタになっているが、腐女子やおい的行為が現実に行われることを望んでいないのと同じで、まゆたんファンもあくまでもファンタジーとしてお話を消費しているわけで、要するに「萌え」なんだよな、と思ったりした。要するに両者に差はない。もちろん、まゆたん及びそのファンの方がyskszkさんが指摘するように「健全な(というか平凡な)性意識」の持ち主であることは想像できるが。