美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

夕食の帰り

学生から送られてきたレジュメに朱を入れるべく、カフェに行き食いながら添削。その帰り道、本屋に立ち寄り以下の本を購入。

人物を読む 日本中世史―頼朝から信長へ (講談社選書メチエ)

人物を読む 日本中世史―頼朝から信長へ (講談社選書メチエ)

なんだかんだで、すっかり本郷和人先生のファン。もともと人物本位の伝記的歴史記述の方が性に合っているから、というのもあるけど(要するに経済史系統がまったくだめ。総合ゼミで「僕は上部構造にしか関心がないから」といって他の先生の苦笑を誘ったこともある)。
関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

ゼミ生で「草食系男子」とか、そういうテーマでレポートを書こうとしているのがいて、彼女に付き合うべく、斎藤さんの新刊も購入。どれだけ使えるかは判りませんが。
魂鎮への道―BC級戦犯が問い続ける戦争 (岩波現代文庫)

魂鎮への道―BC級戦犯が問い続ける戦争 (岩波現代文庫)

実際に兵士だった人の発言は重みが違うぜ。文庫版後書きに、例の田母神某への批判が書いてあるが、これが寸鉄人を刺す、の類の鋭さ。曰く、

「彼の致命的欠点は、例えばユーロなどの誕生に見受けられるように、過去の誤謬から立ち直ろうとしている人間の英知とその営為について、まったく関心を抱いていないことである(p.372)」

僕個人は、田母神某は、日本の自衛隊の威信を損ねるべく潜入した工作員だとでも思わなければやってられないが(笑)。