美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

メメント・モリ

この一週間ほどで、知っている人や尊敬している人の訃報や危篤状態が立て続けに耳に入ってくる。偶然にすぎないのだが、やはり考えさせられてしまう。
先週には、同僚の伊藤先生が山で遭難死(前学長の広原先生もこのはてな追悼文をお書きでびっくり)、つい先日には東京外国語大学教授で文化人類学者の大塚和夫先生(イスラーム地域研究)も突然亡くなられた。お二人ともあまりにも早いご逝去。改めてご冥福をお祈りする。大塚先生とは一度しか直接言葉を交わしたことはなかったが(大塚先生と臼杵陽先生がパネラーだったシンポジウムの打ち上げの席)、気さくなお人柄で親しみを持っていた。もちろん先生の本からも大いに教えられた。

イスラーム的―世界化時代の中で (NHKブックス)

イスラーム的―世界化時代の中で (NHKブックス)

そして、まだお亡くなりではないのだが、尊敬する漫画家のやまだ紫先生も危篤状態だと、やまだ先生のお連れ合いの白取千夏雄さんのブログで知る(この一週間ほどの様子を一気読みしてしまった)。友人のMさんも危篤状態からは脱したが、一進一退だと友人のN山君からメールで聞く。
「祈るしかない」という言葉しか出てこない自分が歯がゆい。「祈る」ことに関しては人並み以上に考えて来たはずの宗教学者なんだけどね。

追記:5月5日、やまだ紫先生はお亡くなりになった。心よりご冥福をお祈りしたい。高校時代、先生の『しんきらり (1982年)』を読んで衝撃を受けて以来のファンでした。

愛のかたち

愛のかたち

この作品集が、遺作になってしまったか…。