美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「日本」にこだわり過ぎか

本が届く。本屋でぱっと見て衝動的にかごに入れたものだが、よ〜く見ると、全部戦前の「日本」なるものにこだわっている本という気がしてきた。なんだかんだ言って、僕の傾向性が如実に表れてしまった。

近代日本の国体論―“皇国史観”再考

近代日本の国体論―“皇国史観”再考

ごつい本。大川周明平泉澄についての研究書(博士論文)。修論で散々「右翼」のことは調べたんだけど、また還って来ちゃった、この世界に。
近代論―危機の時代のアルシーヴ

近代論―危機の時代のアルシーヴ

同志社の研究会で知り合いになった安藤先生の新刊。タイトルだけだと判らないが、南方熊楠柳田国男鈴木大拙西田幾多郎、井筒利彦を取り上げている。
「日本」への問いをめぐる闘争―京都学派と原理日本社 (パルマケイア叢書)

「日本」への問いをめぐる闘争―京都学派と原理日本社 (パルマケイア叢書)

植村先生の前著『丸山眞男と平泉澄?昭和期日本の政治主義』も積ん読状態なのだが。今回の本は京都学派と原理日本社(蓑田胸喜のところ)。京都学派って面倒くさそうで、敬遠していたんだよね、実は。でも、京都に住んでいて、宗教学系の研究会に顔を出すと、皆さん当然のように京都学派のいくつかは押さえています、という雰囲気なんだよな。高山岩男を「たかやま」と読んで間違いを指摘されたのは僕の無知ゆえだが、「え、西谷啓治読んだことないんですか?(宗教学専攻のくせに)」といわれのない(笑)非難を受けたことあるもんね。