美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

うつうつ

昨晩はこれを読んで夜更かしして、眠れなくなってしまった。

うつうつひでお日記 (単行本コミックス)

うつうつひでお日記 (単行本コミックス)

ちゃんと帯で「何もしていません」とエクスキューズしているように、ドラマチックなことは何も起こりませんが、これがまたじんわり効いてくるんだなあ。
まず驚くのは、吾妻さんの読書量。とにかく本を読みまくる、借りまくる。
それと、日記の間に挿入される美少女の絵が、何とも言えない味がある。吾妻さんは良く「萌え」の元祖といわれたりもする(本人はそれを否定しているけど、「ロリコンブーム」に棹さした人であるのは間違いない)。彼の絵はちょっぴりエッチな雰囲気があるのだが、それが最後まで崩れず、上品なのだ。その辺の「萌え絵」作家とは一線を画する。