美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

あなざーかんとりーのやうな

今、自分の中ではプチ紺野キタさんブームです。BLと聞いていたこの作品ですが、そう言うのも含みつつ、良いですよ、これ。モロな表現は一切なし。良質の「少女マンガ」です。

Salva me (ミリオンコミックス)

Salva me (ミリオンコミックス)

まず、本のタイトルにもなっている「SALVA ME(我を救い給え)」からしてやられた。その直後のショタっぽい作品も上品にまとまっているし、その次の女装っ子(私の友人にこの属性の持ち主が・・・何でもないです)の話は・・・ある意味「どんでん返し」かもね。
で、恐らく19世紀末から20世紀初頭のイギリスを舞台にした「天使も踏むをおそれるところ」という作品も出色。舞台設定からして、モーリスで、アナザー・カントリーで、眺めの良い部屋だったりするわけだが(実際、この作品はE.M.フォスターの作品名から拝借したとのこと。原題は“Where angels fear to tread ”)、良いですよ。こういうのなら、僕も大丈夫です。後書き四コマ漫画が一番「腐女子」していて笑えた。