美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

酒飲みと真面目さ

今日は暑いし、昨日水を飲みすぎたせいかおなかの調子が良くないので、休日出勤は取りやめ、家で一日ゴロゴロすることに決定。そのようなぐうたらな僕にぴったりのマンガを読む。

あっきうのどこまで呑むの? (ぶんか社コミックス)

あっきうのどこまで呑むの? (ぶんか社コミックス)

平成よっぱらい研究所 (FC gold)

平成よっぱらい研究所 (FC gold)

二人の酒好きの漫画家による自虐ネタだが、この漫画家さんたちは、いうまでもなく真面目に仕事としてこのマンガを書いているわけで、本当の「ダメ人間」は、創作のような面倒くさいことはしない。
結局、日本人って真面目なんだなあ、とウェーバーの『プロ倫』的思考様式に慣れた僕などは思ってしまう。

その後は、またまた「身も蓋もない」ことを言う新書を流し読み。

美男の立身、ブ男の逆襲 (文春新書 (440))

美男の立身、ブ男の逆襲 (文春新書 (440))

「ブ男の逆襲」とでもいうべき、平安時代の学者官僚たちの記述は、現在の学者への当てこすり(pp.58-9)も込められていて、苦笑させられる。

学者の多くが人を小ばかにするのが得意な、ゆがんだ精神の持ち主だと私は思っている。が、それだけに、いったんタガが外れると、そのはじけ具合は尋常ならざるものがあって、つきあいようによっては、純粋で正直で刺激的な人たちであることも、ほかならぬ私が体験している。(p.59)

もしかして、この部分なんか、小谷野敦さんなんかのことも想定しているのでは、と意地悪く思ってしまう。