美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

漫画ばかり買っているけど

まずは、比嘉さんの新刊から。

マブイ

マブイ

沖縄の軍用地主の話が趣深かったな。後はユタのおばあさん、大活躍。おすすめ。
神様は本を読まない

神様は本を読まない

吉野朔実先生も、僕が尊敬しまくっている漫画家の一人だが(要するに「マブイ」を取られちゃったわけだ)、先生のこの本の寸評シリーズもずっと購入している。巻末は柴田元幸先生との対談。いいなー。柴田先生には、半期だけ般教で英語を教えてていただいたのだが、「この人、頭良いなあ」と思っていたら、ポール・オースターの翻訳とかであっという間にスターダムに駆け上がられた。柴田先生の授業は英語のショートショートを一回一本読んでいくというものだった。僕が担当したのは、ボルヘスの訳のわからない短編の英訳だったな。「可哀想なジュアンは」と訳したら「うーん、ここはフアンの方が良いかな」と訂正されたのを懐かしく思い出す。吉野先生が訳文をほめたら「ちゃんとした文章だから、ちゃんと訳せば良い日本語になるだけ」という趣旨のことをおっしゃっていて、格好良さにしびれる。