美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「解毒剤」としての学問(講義)

大分前に買っていたのだが、ようやく読んだ。

霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書)

霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書)

予想通り、櫻井先生の「身も蓋もない」解説。いわゆる霊感商法裁判の原告(被害者)側に立って、色々陳述もなさった方だしね。ちなみに、僕は「金がかかる」という理由だけで、まだ「すぴこん」は行ったことがありません(笑)。
僕も実は「宗教学」というタイトルの講義の時には、結構「身も蓋もない」話をすることが多い。でも、それはある意味意図的であって、何かというと、要するに「ワクチン」というといいすぎだろうけど、世の中には、こういうのもありますよ、易々と騙されちゃいけませんよという「情報提供」をしているつもりなのだ。そういう意味では、僕は櫻井先生ほど徹底していないけど、似たようなものなのかも、と思いつつ読んだ。
まあ、昔に比べて、大学キャンパスでの宗教の勧誘って少なくなったような気もするけどね(僕が学部生の時は凄かったな。わざとそういう勧誘に捕まって、タダ飯をごちそうしてもらうような強者もいたが)。