美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

突然の訪問

今日は学部ゼミが終わった後、ゼミ生のA部さんと今週末のゼミ合宿相談(彼女が幹事)とか、好きな音楽の話題とかでダベっていると、突然ノックの音が。はいどうぞ、というと、見慣れた、そしてここにはいないはずの顔がありビックリ。この3月に卒業したW辺さんとムック(仮名、彼女はイニシャルよりもこのあだ名の方がしっくり来る)の二人が訪ねてきてくれたのだ。W辺さんは京都で働いているからともかく、ムック(仮名)は実家のある東京でアルバイト生活していたはず。どうして、と聞くと、今度長い海外旅行に行くので、その前に同級生のみんなに会って(土曜日、プチ同窓会が彼女のために開かれたそうな)、京都も観光しておきたかったんだとか(それでW辺さんの家に二日前から連泊)。そして、ついでに大学に寄ったら、僕の研究室だけ灯りが付いていたので、ふらっと来たようだ。彼女の顔が現れたとき、思わず僕は「ムック(仮名)、まさかまた忘れ物じゃないだろうな?」と凄んでしまった。というのも、彼女は実は卒論で使っていた資料などを学生の共同研究室に置きっぱなしにしてそのまま忘れて実家に引っ越ししてしまい、早々と初夏に開かれたプチ同窓会(この学年はとにかく集まるのが好き)で、僕にそれを持ってこさせた前科があるからだ。とはいえ、訪ねてくれることは素直に嬉しいので、そのまま4人で北山のタイ料理屋で夕飯。そこでの話題も、これから破天荒な旅行をするであろうムック(仮名)の過去(と起こり得る未来)を中心に。3年間学部ゼミで観察したつもりだったが、僕には見せない素の彼女はもっと凄まじいものだったことも判明(「他人事だから笑えるんですよ〜」とW辺さん)。僕としては腹抱えて笑えたのでよしとする。
バスに乗る彼女たちを見送り、僕は自転車で帰宅。