美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

頭が硬いのか、合理的だったのか

今日は講義が一コマだったのだが、あまり人が来てくれず、ちょっとテンションが落ちる(喋っている内に上がるんだけど)。まあ、旧カリキュラムの「落ち穂拾い(去年まででほとんどの学生は取っていて、今年は登録者自体が一桁だったりする)」だしな、と自分を慰める。
研究室に戻り、遅めの昼飯(インスタント焼きそば)を食べていると、いきなり学生が訪ねてきて、2週間前にやったリレー講義での小テストを欠席しちゃったので、何とかならないか、という相談。「あのねえ、君、そういうことは翌日とか、少なくとも数日以内に言いに来るもんでしょうが、しかも入るなり用件をダダダと述べて、君、自分のことも名乗ってないし」と説教したら、「先生のオフィス・アワー(学生の相談に乗るべく、必ず予定を空けて研究室に待機しているという建前の時間帯のこと)が火曜の午後だって聞いたので、それに合わせてきたんですけど。先週は休日だったし・・・」と言ってくる。
まあ、一年生だからってのもあるだろうけど、オフィス・アワーに合わせなくちゃいけないと思ったのか。だとしたら、頭硬いよなあ。研究室にいないかも知れないから、別の時間に訪ねて無駄足踏みたくない、という「合理的」な計算もあったかもね。でも、そういう「計算」はちょっと腹立つよな。「ごめんなさい、何とかしてください」と情にこそ訴えるべき事案でしょうが、こういうのって。それとも「遅れたってどうにかなる」となめられているのか(両方だろうな)。彼に怒るよりも、僕はこういうときは「不徳の致すところ」とひっそり自己反省することにしている(半分嘘)。必修の講義なので、ごちゃごちゃ言わず、課題を言い渡すことにする(選択科目だったら二週間も何していたの、必死さが足りないと断るところだな)。