美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

記号的な完成度

帰り道、つい息抜きのマンガを買ってしまう。

榎本尊師の新刊。いつも思うのだが、榎本先生の描く女性は、漫画的な記号の集積として、妙に完成度が高いのではないだろうか。特に、実在の人物をこの作品で何人か描いているのだが(川上未映子さんとか内澤旬子さんとか本谷有希子さんとか岸本佐知子さんとか)、決して似ていなくても、「キャラ」としてすごく魅力的。まあ、そういう造形力が、希代の名キャラクター「葛原さん」を生み出したわけだが。