美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

オタクらしさとは

院生のS田君に借りて、とうとう通読。面白かった。

げんしけん(1) (アフタヌーンKC)

げんしけん(1) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

高校のマン研のドロドロを描ききったきづきあきらの『ヨイコノミライ』の方は読んでいた癖に、こっちには手をつけていませんでした。
僕はそこそこ漫画も読むし、気質としてはオタクだと自任しているが、いわゆる同人誌文化からは身を引いており(作らないし、買わない、読まない)、そこが登場人物たちとの最大の違いなわけだが、このマンガを読んで、改めて「オタクらしさ」とは何かなどと色々考えてしまった。作者としては、そのようなものを体現するキャラとして、後半で朽木君というキャラを造形したんだろうなあと推測できるが、内容自体は真っ当な青春群像なんじゃなかろうか(そこがポピュラリティを保った秘訣だと思うけど)。