美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

護憲映画

護憲派のたしなみとして、今日は同志社大学寒梅館に「日本の青空」を見に行く(会場には同僚のM橋先生がおられた)。やはり中高年が中心で、若者の姿が少ないのが気になる。
映画自体は、ちょっと僕でも「ええっ」と思うベタな表現やシーンがあって、映画としての完成度という点では正直言って難があると思ったが、これほどベタな表現をしなければ、という制作者の危機感の表れだと僕は解釈している。
このブログでもちょっと述べたと思うが、僕は「良いものを押しつけてくれてありがとう」という「押しつけ憲法論者」です(笑)。この映画は、そのGHQ案に、主人公たる鈴木安蔵をはじめとする民間の「憲法研究会」というグループがGHQに提出した草案が多大な影響を与えている(要するに、日本人の意向が入っている)ということを主張しているわけだが、勿論それはそうだろうが、これだけでは、いわゆる「押しつけ論」への対抗にはなりにくいのも確かだと思う。僕なんかすごく単純に、押しつけられるような事態を招いた当時の松本国務相を中心とした政府上層部が悪い、と思っているわけだけど。
まあ、なんだかんだ言ってアメリカさんが天皇制を守ってくれたことにもう少し「右」も思いを致した方が良いんじゃないか、とは思った。