読了

内田樹先生の新刊、あっという間に通勤電車の中で読了。

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

面白かった、と片付けてはもったいない気もするが。
一番最後の章は、正直まだ僕の中では消化し切れていない。何せ、僕はフロイトとかを「素直」に読んできた人間だから、ちょっとひねくれてフロイトを読み込み、それをレヴィナスの理路に繋げるという内田先生の着想には感嘆したのだが、まだそれを評価する術を僕は持たない。
なお、一番最後の部分は、内田流のレヴィナス入門、という感じ。これはこれで、似たような話を何度聞いても凄いな、と素直に思う。

あと、自宅で読み終えたのはこちら。

体位の文化史

作品社は最近、この手の性に関する文化史的なものを出しまくっているが、これはジャーナリスティックな「物知り本」。面白かったけど、アカデミックではない。