美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

我々は「依頼主」ではない

毎日色んな人のブログを読み、このはてなではブックマークもうろついて色んな情報をもらっているわけだが、ブックマークのコメントで「こういう風に書いてくれれば良かったのに」「この辺りに言及していないのはマイナス」というようなコメントを見ると、ちょっとなんだかなあと思う。
単純な話、ブログ主は別に依頼されて記事を書いているわけではない。原稿を頼んだ「依頼主」ならともかく、自分が気に入るような書き方をしていないからと絡むのはいかがなものか。わがままついでに言うと、「どうしてこの人はこういう書き方をしたのか」「こう書いているけど、こういう事が言いたいのかな?」ということを考えていただけたら、と思う(そういう想像力を喚起させないエントリはとりあえず除外)。少なくとも、僕は当たっているかはともかくとして、そう書かざるを得ないその人の心情を忖度しているつもり。

僕は職業柄良く書評をしているが、書評の肝は二つあって一つは実は「無い物ねだり」、そしてもう一つは「読み取れることから敷衍して想像した、その著者(著作)の発展の可能性」だと思っている。
はてなブックマークは改善されたとはいえ100字、短く色々言及できなことは承知しているが、どうも「無い物ねだり」だけで、「読み取れること」を考えるコメント、もしくはトラックバックがあまりないのが残念。
まあ、これは自分がはてブで一方的なコメント残されたりして(またそういうのに限ってダイアリーがなかったり、コメント欄を閉じたりしてたり)腹が立ったことから考えたことではあるんですがね(笑)。

追記:ちょっと字句を修正。