美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

zabadak@Mt. Rainier Hall Shibuya Pleasure Pleasure

僕にとっては、久しぶりにzabadakのライブに行って参りました。場所は渋谷の上記のホール。109横のThe Primeというビルの6階で、何か来たことがある気がすると思ったら、昔映画館だったところですね。僕は約20年ほど前、デートでスコセッシ監督の「The Age of Innocence」を見に来た記憶がある。
まあ、そういう年寄りの感慨はともかくとして、今回のライブのタイトルは「いつもの奴らがやってくる、ヤア!ヤア!ヤア!」というもの。バンド形式のzabadakとしては今年の最後の公演で、メンツは吉良知彦(Vo.Gt.)、小峰公子(Vo.Acc.)、難波弘之(Key.)、楠均(Dr.)、吉田誠(B.)、オラン(Acc.)のみなさん。まあ、ライブに来ているメンツも「いつもの奴ら」でしたが(笑)。では、毎度のことながらセットリストを示して、ちょこっと感想を挟んでいきます。
僕は最前列の端っこの席。ちょっと見えづらかったのですが、まず驚いたのは、公子さんの髪型!大分アップにしていて、もうちょっとでリーゼントっぽくなるところまでの髪型だったので、まずは度肝を抜かれました。吉良さんもご自身で「「銀の三角」のおっさんバージョン」とおっしゃっていましたが、大分「ロック」っぽい髪型。と思ったら、どちらかというと穏やかな曲から。
1)Harp & Pipe
2)街角・影法師(ここまでオランさん・吉良さん・公子さんのお三方)
3)遠い音楽(楠さんin)
4)LiFE
5)Goodbye Earth(吉田さん、難波さんin)
ここで全員揃いましたが、吉良さんの第一声は「こんなロックっぽい頭にしてもらったのに、3拍子の曲から入りやがってとお思いの人もいるでしょうが・・・」というものでした(笑)。
6)Still I'm fine
7)双子の星
8)同じ海の色
この「同じ海の色」はアレンジが素晴らしかったな。
9)はじめてうたったうた
10)Wonderful Life
11)生まれては別れにむかうわたしたちのために
10曲目と11曲目は、泣かそうという意図が(笑)。まんまとそれに引っかかってしまいましたが。ここで休憩がてらMCがあったのですが、何と「大酒飲み」として名を馳せていた吉良さんが9月18日から禁酒しているとの発表が公子さんから。楠さんも「今年下半期の最大のニュースだよ」と(笑)。でも何故かこの話を振られると、禁酒を始めたきっかけに何かがあるのか、吉良さんが妙に嫌がるので、「来年度にまだ今は言えないけど、結構大きな仕事があります」という、情報としては殆ど何も言っていないインフォメーションがありました。熱心なファンは、会場入り口に届いていた花束から勝手な推測をしておりましたが・・・。
12)Birthday
13)ひとつの事件
この「ひとつの事件」が、このライブで僕にとって一番「来た」かも。「プログレは大変だけど、達成感があるので、来年もプログレ変拍子中心のライブをしたいと思います」との嬉しい「予告」も。
14)旅の途中
15)雲の言葉
これは郡上八幡のお寺(毎年zabadakがライブをしているお寺)のご住職のリクエストから作られた曲なのだそうです。
16)僕のビー玉
17)夜毎、神話がたどりつくところ
18)夢を見る方法
このあたりは、公子さんとオランさんのダブルアコーディオンで、テンポのいい曲でぐいぐい来ましたね〜。一旦本編はここで終了ですが、当然すぐにアンコールを求める拍手。
e1)Deir Paider
e2)Easy Going
終盤の勢いそのままで、この2曲は突っ走ったという感じでしょうか。ここで一旦メンバーは舞台袖に引っ込み、今度は歌詞カードをそれぞれ持って登場。そして舞台に一列で並びました。吉良さんだけはギターを抱えつつ「もしも歌詞が判る人は一緒に歌って下さい。結婚式の時にぼそぼそ歌う賛美歌のようではなくて(笑)、大きな声で」といって始められたのが、
e3)光降る朝
でしたが、僕は残念ながら歌詞をちゃんと覚えていないので(でも、周りの濃いファンは記憶率が高い。さすが)、吉良さんがおっしゃるような「結婚式のいきなりの賛美歌状態」になってしまい、悔しかったです(笑)。
このあと、ライブの余韻をライブ友達の皆さんと分かち合いたかったのですが、僕は次の日の仕事のために日帰り。挨拶もそこそこに新幹線に走ったのでした。