美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

イージーリスニングじゃねえ!!(笑)

今日は夕方から、三条木屋町の「ライブスポットRAG」に行く(開場10分前に着いたら、僕が一番乗りで、最前列。整理番号二桁だったのに・・・)。今日のライブはベーシストのバカボン鈴木さんの4日連続のライブの千秋楽で、「バカボン鈴木4DAYS「仙夜一夜 魅惑のイージーリスニング」」と題されたもので、バンマスは仙波清彦師匠(僕の目当ても、仙波さんのドラムを拝見すること)。メンバーは以下の通り。
バカボン鈴木(B)仙波清彦(Per)坂田明(Sax)高橋香織(Vln)天田透(Bass flute)白井良明(G)坂田学(Ds)
で、結論からいうと、イージーリスニングな曲など全然ありませんでした(笑)。だって、スタートの時に仙波師匠自ら「(このメンツでイージーリスニングなんて)あるわけないだろっ!!」と言下に今回のライブタイトル自体を否定。で、オープニングから狂っていました(褒め言葉)。これ何の曲、まるで故ブルーザー・ブロディ(プロレスラー)の入場曲(レッド・ツェッペリンの「移民の歌」)みたいだけど(これに反応できる人は、最低でもアラフォーだろうな)、と思ったら、実はポール・モーリアの「オリーブの首飾り」なのでした(マジックのバックでいつも掛かっている曲)。僕が何いっているのか良く分からないでしょうけど、この二曲を取り違えるほど、狂った(褒め言葉)アレンジがなされていたのでした。「イージーリスニングといえば、ポール先生」と師匠がおっしゃるので、どこのポールさんかと思いきや・・・。
これを筆頭に、怒濤の音圧(僕が判った曲では、「遠くへ行きたい」「Moon River」「シェルブールの雨傘土砂降りバージョン)」「The Look of Love(Burt Bacharach)」「ゴッドファーザー」「日曜日はダメよ」「This Guy's In Love With You(Burt Bacharach)」「007」「ひまわり」など、アンコール入れて、約13曲ほど)。イージーリスニングではなく、ほとんどその対極にあるフリージャズ。MCで仙波師匠が「魅惑のイージーリスニングっていってたけど、これ、疑惑イージーリスニングの間違いだから(会場爆笑)」とおっしゃり、坂田(パパ)明さんも「間違えてこられた方には数百円お返しします(笑)」とか言うんだもんなあ。で、息子さんの学さんと師匠のダブルドラムで、ズンズン来ました。僕の座席はサックスを吹くパパの真ん前だったのですが、そのパパもいつもの如く炸裂。あと、天田さんの楽器(バスフルート/コントラバスフルート)は初めて見ましたが、超巨大なフルート(巨大すぎて、途中で曲がっている代物)といった感じで、すげーな、本当にコントラバスの音がするよと感心。皆さん、当たり前ですが上手すぎる人たちで、超絶技巧の持ち主のおふざけという、僕が最高に好きな代物を堪能いたしました。
休憩入れて、約3時間、圧倒されっぱなし。でも、僕にとっての最高の曲は、やっぱオープニングだったな。あんなの卑怯。腹抱えて笑いました。なお、仙波師匠はいつもの如く、面白いプリントのTシャツを着ておられました。今日は可愛い豚さんがちりばめられている「七転八豚」と書かれたもの。どこから見つけてくるのか、といつも感心しますよね・・・。