生きづらさを見つめる
今日、大野左紀子(id:ohnosakiko)さんの本を読了。
- 作者: 大野左紀子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を貫いているテーマは「女の生きづらさ」だと思う(まあ、フェミニズムって、そういうものだが)。女(若しくは「女子」)が日々感じる「違和感(モヤモヤ)」の本当の原因は何、という疑問に答えようとした本といえばいいか。当たり前だが、「じゃあ、そういう(女)役割、辞めればいいじゃない」と服を脱ぐようにいかないのがこの手の問題の肝。
男の僕にとって面白い考察だと思ったのは、男の「処女幻想」を分析する中で、
ピュアな彼女を愛する自分は、そこに侵入するペニスを持った暴力的な性。「処女性」を愛でる男性は、このダブルバインドを回避するために、「こんなピュアなキャラを愛せる自分もピュア。暴力とは無縁。むしろ心は乙女」との自己錯誤を無意識のうちに行うのではないだろうか。(pp.222-223)
という部分。僕も「自分の男性性の攻撃性に辟易している男」って結構多いと思う(草食系もそうだよね)。
20代から30代の女性で、自称が「女子」という人は読んでみると良いかも。