美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

朋、遠方より来たる

今日は久々のアメリカからのお客様。5年前京都に留学していたマイカ・アワーバック(Micah Auerback)さん(ミシガン大学講師)がこの一週間、史料収集のため来日していて、旧知の僕の研究室を訪ねてくれたのだ。相変わらず謙虚なお人柄。でも日本語、韓国語ともにペラペラという恐るべき頭脳の持ち主。彼は日韓近代宗教史という、日本でもあまりやっている人が少ない分野の専門家(まあ、僕もその一人だけどさ)。二時間半ほど喋り倒して、いくつか僕が持っている資料や新刊情報やらを差し上げて、彼は次の約束に行ってしまった(名残惜しかったが)。花粉症なので鼻がつまり声も涸れていて「川瀬先生、風邪気味なのに済みません」と彼に気を遣わせてしまった(彼のすごいところは「花粉症」とか「杉」という単語がすらすら出てくるところ。普段使わないこんな単語、英語だろうが韓国語だろうが僕は出てこない)。
彼が立ち去った後、つぎは保険会社の人が来て、お互いの花粉症を慰め合い、僕は仕事に戻る。