美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

音楽を語ること

友人の小池先生が偉く褒めていたので、ついクリックして買ってしまう。

ポピュラー音楽と資本主義

ポピュラー音楽と資本主義

いわゆるカル・スタは、「文化の政治性」を問うという基本姿勢からか、どうしても政治色豊かな(もしくは意識をしていなくてもパフォーマティヴに政治的な)素材を選びがちであり、簡単に言うと「結論が見える」研究が多すぎると僕も思っている(僕がなかなかカル・スタに手を出さない最大の理由は「自分でも書く前から結論が判っているから」だ)。
まだ1ページも読んでいないからこれ以上は言わないが、小池先生の文章を読むに、毛利先生の本はそういう定型的な批評を多分に意識して書かれたものなのかな、と思ったので、僕も手を出したくなったのだ。読むのが楽しみ。まあ、以前小池先生、宮台先生のヒップホップ解釈の「底の浅さ」とかを怒っていたもんな。毛利先生の本は彼にとって「江戸の敵を長崎で」というか、「意趣返し」っぽく映ったのかな?僕も恐らく彼から見れば、「音楽を優等生的に語る一員」なのだろうけど(笑)。
ついでにローラ・ニーロなんぞを買ってしまう。これは、ただ単に愛しの鈴木祥子さんのごひいきアーティストだから。お試し。