美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

つれづれ

  • 居残って予習するも、一番肝心の講義(一方的に喋るやつ)の予習が遅々として進まず。学部ゼミと2回生の基礎ゼミの本は、再来週分のところくらいまで読んで、研究室にあった参考文献を取り出す。
  • ゼミ及び基礎ゼミで採用した本、自分で言うのも何だが面白い。見る目があるな、俺は、と自画自賛。まあ、僕が面白そうだと思ったものを採用しているんだから、当たり前の感想なんだが。その思いを学生が共有してくれるかどうかは保証の限りではないが。
  • ゼミで読む本って、「面白そうなんだけど、まだ読んでいないもの」という縛りで選ぶことが多いんだけど(再読するのは、よっぽどの「名作」)、時々外しちゃうんだよな。
  • 最初の数十ページを読んで「これはいける」という感触を持つと選んじゃうけど、たま〜に竜頭蛇尾ってのもあるからな。竜頭蛇尾なのは自分の論文だけでたくさん。
  • 漫画家の須藤真澄先生は人の作品を読んでいて「ああ楽しい、他人の作ったお話ってどうしてこんなに楽しいのかしら」(『子午線を歩く人 (POE BACKS)』p.92)とおっしゃっていたが、学者も似たようなところがあるな。「ああ、人の論文を読むのはなんて楽しいんだろう(自分で書くのに比べて楽なんだろう)」と思うよな、やっぱり。確か「読書っていうのは、人様に考えてもらっているだけ」なんて言っていたのはショーペンハウアーだっけ?
  • 出版社から、僕が論文を書いた雑誌が今月末にちゃんと出るとのメール有り。一般書店で並ぶ本に長めの文を書いたのは久しぶりなので、ちょっと嬉しい。