美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

人間関係が濃すぎ・・・

たまたま、政治学者の石田雄先生の自伝を読み始めたのだが、ゴシップ的な事が非常に面白くて、ぐいぐい読んでしまう。

一身にして二生、一人にして両身―ある政治研究者の戦前と戦後

一身にして二生、一人にして両身―ある政治研究者の戦前と戦後

まず、石田先生のお父さんが、内務省の超エリート官僚(警視総監も歴任)というのも初めて知った。しかも、内務省神社局長もやっていたというから、宗教学者の僕もビックリ(もっと驚く事には、この神社局長のポストは、朝鮮総督府警務局長の椅子を断って、代わりに与えられたものだというんだから)。
軍隊に行く直前の息子に「五高時代の親友に会わせてやるから色々話を聞きなさい」といって呼んでくれたのが大川周明大内兵衛だったりするからたまらない。「学者になりたい」といって、相談した先が南原繁だったりするし。人間関係濃すぎ(というか、当時のエリートは数が限られているので「狭すぎ」なんだけど)。
今僕は、戦後丸山眞男先生の下で研究を始めて、奥さん共々闘っていく石田先生の半生を今読み進めているところ。