美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

もうちょっと慎重に本を選ばねば

今日は今学期最後の2年生基礎ゼミ。今、高原基彰さんの『不安型ナショナリズムの時代―日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 (新書y)』を読んでいるのだが、僕には面白いと思ったところを学生がスルーしたり、もしくは「そもそも知らない」ということが続出。しまった。僕には面白くても、カルスタやらポストモダンとかいわれても「何、それ食べれるの」というのは大袈裟でも、初耳という学生に配慮しなかったことは事実。たどたどしくこれらの用語の説明に時間が費やされ、結局ぐだぐだに。反省。学生諸君、申し訳ない。高原さんの本は、修士以上の連中が読むべき本だったかも知れぬ(日本のカルスタの現状なんて、学部生にとっては知ったこっちゃないことだし。学説史っぽいノリが続くのは、学部生相手だとやっぱりまずいよね)。
高原さんの本が悪いというよりも(もちろん手放しで絶賛するわけにも行かないけど)、僕の進め方が悪かったな。今の若い子たちはナショナリズムネタも食い付かないくらい「クール」で、おっさんの僕だけが熱いのか、なんてことも思ったりしたけど。