美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

非常勤講師時給引き下げ撤回

どこも「緊縮財政」といわれている昨今だが、大学も削れるところはどんどん削っていこうという気運が高まっている。削りやすい部門の筆頭といえば、教員の個人研究費と非常勤講師の給与ということになり、僕の勤務校も今度の4月から非常勤講師の時給を下げると宣言していたのだが、すったもんだがあって、結局撤回された。まあ、めでたいこっちゃ。いわゆる「組合系」の活動で、久々の明るいニュースといえよう。
大体、非常勤講師というのは、昔から付き合いのある先生に「どうか頼みますよ」という形で依頼するのが普通で、要するに完全に「人間関係」だったりする(時には偉い先生に「適当な方はいらっしゃいませんか」と伺うこともあるが、人間関係という点では同じ事だ)。非常勤講師をお願いして、「時給も下がるんですけど、よろしく」なんて因果を含める役割まで担わされたら、窓口になっている教員は堪ったもんじゃないぜ。一時間数百円(時給換算で数百円のカットの予定だったのだが、年間を通じるとかなり影響を受ける人が出てくる。特に非常勤講師業だけで生活している人には、文字通り死活問題)のことで人間関係がギクシャクしたら、そっちのコストの方がでかいよ(笑)。