美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

鈴木大拙展

今日は講義や会議のない日なので、ゆっくりと出勤。その道すがら、ご近所の大谷大学でやっている鈴木代拙展(「大拙―その人と学問―」)を見に行く。実は先週、大谷大のK越先生から招待券をもらっていたのだ。
展示品は、大拙の私物と、手紙、墨跡、著作、翻訳書(そういえば、大拙ってスウェーデンボルグの紹介者だったんだ、と今更ながら驚く)などが中心なわけだが、ベアトリス夫人の"Dearest, dearest Tei(大拙の本名は貞太郎)"で始まる手紙なども展示されていて、微笑ましい。でも、一番びっくりしたのは、展示室を出たところに最後に掛けられていた大拙大谷大学での講義一覧。仏教や禅関係の講義はもちろんだが、ルドルフ・オットーとか、フリードリッヒ・ハイラーとか、ドイツの宗教哲学者のテキストを使ったゼミをやっているのだ。「へーっ」と素直に驚く(あと目立ったのは、ウィリアム・ジェイムズの『宗教的経験の諸相』だが、これはある意味想定内)。
この展示は今月28日までです。