美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「恨(ハン)」とは

今日、お仕事でざっと読んでいたのはこの本。

恨の人類学

恨の人類学

「恨」はよく韓国人の国民性だとか言われて、この漢字を見て「だから韓国人は恨みっぽいのか」と誤解する人が後を絶たないが(「恨み」なんて感情はどの国民だろうが民族でもあります。日本にも立派な「御霊信仰」ってのがあるでしょう)、「恨」というのはそんな単純なものでもないし、それをどうにか「解除する」社会的装置を備えてきたのだよ、という主張が書かれている本、といえばいいだろうか(それを担ってきたのは、シャーマン儀礼なのだ)。
何しろけっこう分厚いし、内容が多岐にわたっているので、しんどかったな。さあ、これからこの本の要点を書き抜かねば・・・。