美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

サブカル乙女

夕食を食べに一乗寺に自転車を走らせ、ついでに久々に恵文社一乗寺店に行く。
ここは文藝・美術・デザイン・サブカルなどに重きを置いた本屋で、その筋では有名どころ。このお店に入ると、昔のカッコばかりつけていた痛い過去(ペヨトル工房の『夜想』あたりから仕入れた知識でもってシュールレアリズムの本を読んだりしていた)がフラッシュバックで甦るので、なるべく近づかないのだが(大袈裟)、ついつい写真集や画集などを読みふけってしまう。今日買ったのは以下の本。

女学生手帖―大正・昭和乙女らいふ (らんぷの本)

女学生手帖―大正・昭和乙女らいふ (らんぷの本)

この書店に入った途端、僕の「乙女スイッチ」も入ってしまう(嘘)。まあ、これも近代日本のセクシャリティ研究の一環だ、ということにしておこう。「(嶽本)野ばら」の道は茨の道。
『マリ見て』を一巻で挫折してしまった僕だが、今度は吉屋信子の本でも読むか。「懐かしい」と思って購入。僕はこの旧版を東大駒場図書館で読んでいるので、印象深いのだ(高橋先生のだから入れたんだろうけど)。この本を読んで大学入りたての僕は「ルイス・キャロルって、本物の××××だったんだ」と一つお利口になりました。で、高橋康也繋がり、というわけではないが、何故か目に入ったこれも購入。
夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男 (中公新書)

夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男 (中公新書)

大分前の猫猫先生の本。小森陽一先生に謝辞を書いているところが、今となっては感慨深いか。