美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「愛国者」は愛国か?

こういう問いは、僕を含めた左側が「こちらこそ、真に国を憂えている愛国者なのだ」という論理を持ち出して(僕が最初に左の「愛国」というのを知ったのは、恐らく本多勝一の著作から)、いわば「愛国心」の争奪戦の様相を呈するものだが、以下の本で「愛国」と「憂国」は違うんだ、と教えられた。やっぱ、鈴木さんみたいな筋金入りの人が言うと、迫力が違うね。

愛国者は信用できるか (講談社現代新書)

愛国者は信用できるか (講談社現代新書)

電車の中と風呂で読了。
特に、里見岸雄の話は面白かったなあ(pp.130-140)。里見の名前は、田中智学の息子ということで覚えていたけど、面白い人だ。鈴木さんは、もしかしたら今現在の里見かも知れない(最初に僕が里見の名前を覚えたのは学者仲間の大谷さんの本でだったと思う)。あと、重信房子の父親が井上日召血盟団に参加していたことを知ってビックリ。濃すぎだよ・・・。松岡正剛の書評も参考になる
近代日本の日蓮主義運動

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