美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

ひたすら読書

この土日はコンサートで潰れる予定なので、再来週分くらいまで、予習は終わらせておかなくちゃ。院ゼミの課題図書『トランスナショナル・ジャパン―アジアをつなぐポピュラー文化』をようやく読了。この本、最初のあたりは他人に対する批判ばかりが目立つなあ、と正直思ったが、五章あたりがこの本の真骨頂。「ふむふむ」と肯きながら読めた。
「自らの植民地性」を常に意識すること、って、常に一生懸命働きなさいねというプロテスタンティズムの倫理とかと一緒で、自分が自分を監視する「規律=権力」っぽい疲れる話にどうしてもなっちゃうよなあ。でも今更、アジアや日本のポジショナリティについて何も知らなかった地点には戻れない。