美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

昨日買った本を

夜中にほとんど読んじゃったんですが、相変わらずすごいなあと思ったのは、くらたまの「だめんず・うぉーかー 8 (SPA! comics)」。巻末の齋藤孝先生も感心していたけど、出てくる男たち(ほとんど犯罪者だと思いますが)、どうしてこうも無茶なことを女にやって平気なのか、その精神構造が判らない。無条件で「オレは愛されるべき・許されるべきだ」という思いこみをしているのかなあ。
そこまでの自己肯定感、精神分析でも理解できません(笑)。例えば、僕なんか「末っ子」「虚弱」「父親が年をとってからできた子ども」という、親に溺愛される条件をひっさげて生まれて、上の兄弟に比べて親(特に父)からかまわれて育てられたんですが、だめんずほど無茶な要求は出せない。
いや、よく考えると、だめんずは、要求の出し方が極端に下手なのだろうな。親に甘えて、親からの見返りが計算できて、「お小遣い」をねだることが上手な僕のような男は、ああいう下手くそな表現そのものをしなくてすんできた人間なのかもしれない。「愛情」という「お小遣い」をねだるつもりが、いきなり「強盗」のまねごとのようなことになる男、それがだめんずかも。