私が日なたを占めているということは・・・
昨晩、とうとう読み終わりました。さすがの「オトメン」の僕も、尻がむずむずするのが止められず、なかなか読み進められなかったんだよね。
- 作者: 柊あおい
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/04/16
- メディア: 文庫
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- 「野原で星のかけらをくれた男の子」って。これはまるで『キャンディ・キャンディ』の「ブローチ」をくれた「丘の上の王子様」だなあ(以下、僕が年寄りなので、『キャンディ・キャンディ』に引きつけて書いちゃいます)。
- 久住君は、これはもう完全にアンソニータイプ。何、この完璧王子。
- 白石君は、ステアの気配りとアーチーの華やかさを合体させたようなキャラだなあ。男前すぎる。
- ということは、大学生活を描いた番外編の遠野君はテリィか?(しつこい)
- 日野君、いい人すぎる。こんないい人、一昔前のKANや槇原敬之の歌にしかいないと思った。
- でもヒロインがみんなアニーかパティタイプ。吉祥寺さんは・・・無理に当てはめることもないか。
- にしても、真理子、うぜええええ(全国の真理子さん、済みません。この作品の真理子ですので、あしからず)。恐らく、リアルタイムで読んでいた人(僕と同世代の女の子たち)もそう思ったんじゃなかろうか。
- 香澄ちゃんが少女マンガのヒロインの鉄則として、一点集中もてまくりなのはご愛敬(最後はそれを分散させてハッピーエンドにしてしまったのが、柊あおい先生の人の良さなわけだが)。まあ、容姿も地味目ながら良く、頭も良く、性格も(多少難儀だけど)いいとなったら、もてないわけないよな。でも、この漫画読んでいて常に頭でこだましていたのは「しかも顔がかわいくて成績もほどほどによくて、運動はちょっぴり苦手なんて、あんた私の人生にケンカ売ってんの?(岡田あーみん『ルナティック雑技団 (1) (りぼんマスコットコミックス (721))』p.42)」という言葉だった(笑)。
- 高校の名前が「青陵」っていうのが、いかにも青春ものだよね。同時期に『ぶ〜け』で連載されていた吉野朔実先生の『少年は荒野をめざす』の高校名は「蒼陵」だし、確かあだち充先生のマンガに出てくる高校名って、みんな青春の「青」が入ってなかったっけ。
- 文庫本4巻に入っている番外編(「お稲荷さん大パニック」)、これはほとんど自虐の域に入っているセルフパロディだよね。「ぶっちゃけた話、こうだったらこのお話自体成立しない訳よ」と半ば柊先生がやけくそで描いたような気がするほど。