美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

夕飯喰いながら

今日は早めに大学を出て、スポーツ専門店に寄って、ウィンドブレーカーを2着買う(こうして自分を追いつめないと、自転車通学挫折しそうなので)。
その後、京都駅裏の馴染みのカフェで夕飯と生ビール飲みながら読んでいたのがこれ。

マルクス主義という経験―1930‐40年代日本の歴史学

マルクス主義という経験―1930‐40年代日本の歴史学

今、大学院ゼミで学生と一緒に読んでいるのだが、うーむ、判らん(ビール飲みながら読むもんじゃないのは確か)。今日読んでいたのは、ハルトゥーニアン先生と酒井直樹先生の論文。よりにもよって、一番難しくて消化(頭にも胃にも)に悪そうなものを、と自分でも思うが、共に「その思想がその時代の中で持っていたアクチュアリティをどう後世の我々が掬い上げるか」という問題意識は共通していたように思える(上手くまとめすぎかも知れないけど)。
でも、酒井先生のを読んで改めて思ったけど、丸山眞男に対する評価なんて「丸山ともあろう人が」という期待値が高すぎて、そこから批判に向かっているというきらいが無くもないな。これは、以前読んだ中野先生の本にも共通しているけど。
大塚久雄と丸山眞男?動員、主体、戦争責任

大塚久雄と丸山眞男?動員、主体、戦争責任

僕も以前、植民地時代の学者の営みをあげつらうような論文を集中して書いていたけど、ある人類学の先生から学会の懇親会の場で「川瀬君によると、僕のフィールドワークもこういう風に将来断罪されてしまうのかねえ」ときつい一撃を食らったことがある(それからちょっと反省して、あまり過去の学者の所行をあげつらうことができなくなっている)。
カフェを出て、家では気分転換のためによしながふみの新刊を買って帰宅。
きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)