美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

足元を見られる

足元を見られるというのは嫌なものだ。だが、ついつい人の足元を見てしまうのも世の習い。特に争いの場となると、敵失を目敏く見つけて追いつめていくのは常套手段である。だから、争いの場にいるものは、どうしてもディフェンシヴに振る舞わざるを得ないし、またそうすべきであるのに、今回の民主党のドタバタはどうしたことか。
僕は小沢一郎という人物を評価したことも好きになったことも一度としてないのだが、彼のせいで民主党は足元を見られ、彼を残留させた執行部は小沢に足元を見られている。
自分たちが作った小選挙区制、そしてそれに伴う交替可能性のある二大政党制を否定するような「大政翼賛会」作りはやはり許せない、という結論になった(軍部の圧力だってない時代だっちゅうのに)。
足元を見られる連鎖は、最後は投票する人間にやってくる。我々は足元を見られているのだ。